どうも、なつきです。
僕の友人のFさんは医療事務員をしていますが、
数ヶ月前にネットビジネスをはじめました。
（念のために断っておくと彼女は副業可能な民間の医療機関に勤めています）
いまのFさんはネットビジネスだけで生活することを目指していて、
開始当初は僕もよく相談に乗っていましたが、
最近はビジネスも軌道に乗ってきています。
ただ、確実な収入が得られる本業にも未練はあるらしく、
最近は副業の収入が本業に上回る月も増えてきましたが、
医療事務のほうもやめていません。
実のところ、医療事務の界隈もブラックな職場は存在するようで、
他の業種と同じく人手不足に悩まされています。
Fさんが現在の職場にやめると同僚に迷惑がかかることは一目瞭然で、
なんとなくやめづらい雰囲気もあるんだそうです。
最近のことです。
3ヶ月前の彼女のビジネスによる収入は、いよいよ100万が近づく勢いで、
本当に仕事やめるかなーと冗談まじりに僕と話していました。
そんなとき、Fさんの同僚が急に退職届を出しました。
その人は、高齢の父親と
ふたりで暮らしているそうです。
お父さんは自力でキビキビ動ける人で、
これまでは特に問題ありませんでした。
ところが、ある日突然お父さんが倒れて入院、
今後は介護とリハビリが必要になったそうです。
幸いにも寝たきりは免れたそうですが、
家にひとりにしてはおけないため、
同僚の人は職場をやめることを決断したそうです。
こうした事情から、
最近のFさんの出勤日数は倍近くに増えています。
仕事の疲れもあって、
Fさんがネットビジネスに割ける時間は激減し、
売上の維持はできていても、それ以上の成果が見込めない状況です。
本業の給料は多少アップするでしょうが、
ネットビジネスのほうが売上を見込める現状をかえりみると、
彼女にとってプラスになるとはいえません。
仕事をがんばるFさんの
責任感はとても立派だと思います。
しかし、あえて厳しいことをいうならば、
彼女は機会損失がどんどん増えていることを、
もっと意識するべきかもしれません。
Fさんのネットビジネスの収入が、
1日で3万ずつ伸びていくとしましょう。
毎日努力を続けていくなら、
1ヶ月で90万円の売上アップになるわけです。
副業なら100万円の固定収入は十分高額といえるでしょう。
それでも、ネットビジネスを本業にするならまだ足りません。
医療事務の月給が、ひとまず20万円として、
そこから多少増加しても微々たるものです。
つまり、いまも毎月の稼ぎに莫大な差が発生しているのです。
（もちろん事情が事情なので彼女を責められませんが・・・）
Fさんは日常生活でも、
しっかり節約を意識しています。
以前相談を受けた際に家計簿を見せてもらったときは、僕も感心しました。
旅行をするときなども、
ホテル選びは比較サイトを有効活用して、
いつも数千円～数万円の節約をしています。
ただ、彼女が1日に稼げるはずの3万円が
フイになっていることは事実です。
これでは毎日の節約をがんばる甲斐がありません。
タラレバの話になっていますが、それが事実なのです。
Fさん自身の心情として、
これまでお世話になった職場に
義理立てしてしまうのは理解できます。
しかし、彼女にだって彼女の事情があります。
いまは仕方ないとしても、
いつまでもFさんが職場にいる理由にはなりません。
彼女のビジネスはまだまだ伸びしろがあるため、
僕はなおさらもったいなく感じています。
彼女のケース以外でも、
似たようなことは世の中にありがちです。
「オレはネットビジネスで～万円稼ぐぞ！」と意気込んでみたものの、
日常生活や本業の仕事に注力するあまり、
お小遣い程度の稼ぎに甘んじているパターン。
他には節約思考を優先しすぎて
ビジネスに必要な出費まで惜しんだ結果、
後から発生するコストに対応しなければいけなくなるパターンなどです。
最善のチャンスを見送ってしまうことで、
目先の利益＜機会損失
という図式になっていることが
わからなくなっている人が意外と多いんです。
当然ですが、日常生活を成り立たせるためのお金が足りないのであれば、
仕事や貯金に精を出すことは人間として最低限おこなうべき行為です。
でも、生活にゆとりがあるような状況だったら、
自分にとって利益となるビジネスを見つけましょう。
そして、自分のためになる投資を積極的にしていったほうが、
最短で成功コースに乗ることができます。
機会損失を防ぐためにも、ぜひこうしたことを覚えておいてください。
ただし、「お金を稼ぐ」という
強迫観念に突き動かされて仕事をしていると、
今度は仕事中毒（ワーカーホリック）になってしまいます。
目的と手段が逆転してしまわないように、
気をつけながら働きましょう。
それではまた。
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